2022年5月22日 05:00 | 有料記事
花冷や子規が蓑買ふ雨となる 君津 秋元 芳子
【評】芭蕉の句に「初しぐれ猿も小蓑をほしげ也」がある。花冷の一日、作者は花を散らすような雨の中に、もし子規があればこの句を想起し「蓑を買いたい」と呟くのではとの思いを抱くのだ。そんな近世へと導くような明るい雨がいかにも微笑ましい。
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【残り 1333文字】
花冷や子規が蓑買ふ雨となる 君津 秋元 芳子
【評】芭蕉の句に「初しぐれ猿も小蓑をほしげ也」がある。花冷の一日、作者は花を散らすような雨の中に、もし子規があればこの句を想起し「蓑を買いたい」と呟くのではとの思いを抱くのだ。そんな近世へと導くような明るい雨がいかにも微笑ましい。
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