増成栗人選 【日報俳壇】

桐一葉空一枚を軽くして 千葉 笹沼 郁夫
 【評】桐一葉は桐の葉に当る雨や風の音、桐の落葉の音に和歌の伝統を受け継いだ季語。ひらひらと一枚ずつ散りゆく桐の葉、その上の青空。そこに作者は深まりゆく秋の気配を、軽いときめきを持って受け止めている。美しき ・・・

【残り 1112文字】



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