文豪の仕事場後世へ 遺族尽力、市役所に復元 永井荷風の書斎(市川)【ふさの国探宝】

市川市役所に展示される「荷風の復元書斎」。執筆に励む文豪の息づかいが聞こえてきそうだ。左奥の本棚は荷風が実際に使っていた=市川市
市川市役所に展示される「荷風の復元書斎」。執筆に励む文豪の息づかいが聞こえてきそうだ。左奥の本棚は荷風が実際に使っていた=市川市
書斎前にある荷風の実物大マネキン(左)と永井壮一郎さん。ダークスーツとズボン、靴は壮一郎さんが自分のものを提供した
書斎前にある荷風の実物大マネキン(左)と永井壮一郎さん。ダークスーツとズボン、靴は壮一郎さんが自分のものを提供した

 作家は没後3年で忘れ去られると言ったのは松本清張だが、死後も長く読み継がれるまれな作家もいる。永井荷風(1879~1959)もその一人。市川で暮らし、その自由な生きざまは今も語られる。荷風終焉(しゅうえん)の地となった市川市八幡の旧宅に残っていた居間が同市役所に移築再現され、公開されている。< ・・・

【残り 1319文字、写真 3 枚】



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