2023年10月5日 05:00 | 無料公開

大雨の被災者らに無償で貸し出す車=茂原市
台風13号の記録的な大雨によって浸水や車の水没被害が生じた茂原市で、一般社団法人「日本カーシェアリング協会」(宮城県石巻市)が、被災者らに車の無償貸し出しを始めた。来年1月31日まで続ける予定。
同協会は2011年の東日本大震災を機に設立。寄付された約490台の車を全国各地の被災者に貸し出す取り組みなどを行っている。
今回、大規模な浸水が発生した茂原市などでは多数の車が水没し走行不能になった。同市からの要請を受け、市内の商業施設「茂原ショッピングプラザアスモ」の1階旧ATM室に臨時の貸し出し拠点を設けた。
同協会によると、茂原での貸し出しは9月29日に開始。対象は被災者や復旧支援活動を行う団体で、市外居住者でも利用できる。10月3日現在で申し込みが40件あり、既にうち10件で貸し出したという。
同協会の吉沢武彦代表理事(45)は「車でお困りの方は気軽にお声がけを」と呼びかけた。約40台を用意する予定。他の活動拠点から茂原に車を運ぶボランティアが不足しており、同協会が募集している。
車の予約、ボランティアの問い合わせは(電話)050(5482)3677(午前9時~午後4時、日曜・祝日休み)。ホームページでは24時間予約を受け付けている。