2023年10月5日 05:00 | 無料公開

自転車と車の事故を再現し、生徒に事故の怖さを伝えた交通安全教室=東金市
東金市の千葉学芸高校(高橋邦夫校長)で全校生徒約450人を対象にした交通安全教室が開かれ、グラウンドでスタントマンが自転車と車の交通事故を再現した。危険な状況や衝突の瞬間を目の当たりにした生徒たちは、通学時を含めた安全確保の重要性を再認識した。
県交通安全対策室が主催。同校は2008年に発生した生徒のバイク死亡事故を契機に、同年から交通安全教室を3年に1度開催している。ヒヤッとする体験を通じて啓発効果を高める教育技法「スケアード・ストレート(恐怖の直視)」を採用し、映画などでカースタントを行う都内の会社が協力した。
同校の多くの生徒が通学に利用する自転車の事故が主に再現され、一時停止の重要性や、傘を差したりスマートフォンを操作したりしながらの運転は危険だという点も生徒に伝えた。
通学に自転車を使う3年生の男子生徒(18)は「交通事故の再現を見て率直に怖い思いをした。事故のないように気をつけて自転車に乗りたい」と話した。