冬場もノーネクタイ 富里市 職員重ね着しやすく 来年3月末まで試行

ネクタイをしないジャケット姿で市民に対応する富里市役所の職員
ネクタイをしないジャケット姿で市民に対応する富里市役所の職員

 富里市は今月から職員が1年間を通じてノーネクタイ、ノージャケットで勤務できるようにする取り組みを始めた。来年3月末までを試行期間として、支障がなければ4月から正式に導入する。地球温暖化対策や職員の働きやすさ向上が目的だという。

 市ではこれまで5~10月をクールビズ期間とし、職員はワイシャツなどをノーネクタイで着用。今回は通年で同じ運用を行う。「TPO(時・場所・場合)を意識し、品位を損なわない服装を心がける」として、市議会や式典ではネクタイとジャケットを着用する。

 市は今年3月に地球温暖化対策実行計画を改訂し、事務作業による2030年度の二酸化炭素排出量を15年度比で51%以上削減する目標を掲げた。

 市施設では冷房を28度、暖房を19度に設定している。冬場のノーネクタイによって丸首のセーターなどを重ね着しやすくなり、過度な暖房に頼らない寒さ対策がしやすくなるという。

 市市民課の福田博紀さん(23)は「首元の窮屈感がなく、気持ちも楽になる。ネクタイのバリエーションをそろえなくて良いのも助かり、チャックのあるフリースの重ね着もしやすくなりそう」と話した。

 通年ノーネクタイの取り組みは、省エネルギー対策の重要性が高まる中、同市近隣の匝瑳市や酒々井町なども含め、県内自治体で浸透し始めている。


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