行員機転で詐欺防ぐ 千葉興銀の2人に感謝状 館山署 電話de詐欺

感謝状を受け取る千葉興業銀行の馬屋原さん(左)と山田支店長(右)=館山署
感謝状を受け取る千葉興業銀行の馬屋原さん(左)と山田支店長(右)=館山署

 電話de詐欺被害を未然に防止したとして、館山署(松本丈史署長)は、千葉興業銀行営業企画部コンタクトセンターの馬屋原正史さん(57)と同行館山支店(館山市)に署長感謝状を贈った。

 同署などによると、馬屋原さんは業務終了間際の9月21日午後4時45分ごろ、同市内の80代女性から「振り込みできるようにしてほしい」と、インターネットバンキングの振り込み限度額解除を求める電話を受けた際、送金先が不明瞭だったことなどから詐欺を疑い、女性の口座がある同支店に報告。翌日、同支店の山田浩司支店長(54)が女性の自宅を訪問したが会えなかったため、緊急措置で口座取引を停止させるなどして詐欺を防いだ。

 山田支店長によると、女性は犯行グループから「電話に出るな」「誰にも会うな」と脅されていたという。山田支店長は「馬屋原さんの気付きがあったから防げた。未然に防げて良かった」。馬屋原さんは「詐欺を防ぐには、お年寄りが孤独にならないように、身内や近所の人に相談するよう啓発していくことが大事」と話した。


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