一宮で発見 津波後に堤 先人たちも教訓生かす 【激浪の記憶 元禄地震320年】(3)

元禄津波後に堤を造ったという古文書の記載を紹介する一宮町教委の学芸員=同町
元禄津波後に堤を造ったという古文書の記載を紹介する一宮町教委の学芸員=同町
現在では多くのサーファーが訪れる一宮町の海岸
現在では多くのサーファーが訪れる一宮町の海岸

 九十九里浜の南端に位置する一宮町では今夏、元禄地震に関する新たな発見があった。町教育委員会が町史編さんに向けて古文書を分析したところ、旧本郷村(現在の一宮町一宮)では津波後の対策として、約270メートルにわたり堤防を造っていたことが判明した。

 町教委によると、村の状況を領主に報告するために作った「村鑑(かがみ)」と呼ばれる江戸時代の古文書の中に記載があった。

 津波が田に押し寄 ・・・

【残り 1028文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る