容疑の29歳男逮捕 自動車窃盗団の一員か 柏の強盗殺人 県警

 柏市篠籠田で2月、会社員の保田智さん=当時(31)=が、奪われた自分の車にはねられ死亡した強盗殺人事件で、県警捜査1課と柏署の捜査本部は7日、強盗殺人の疑いで柏市塚崎、無職の男(29)を、窃盗の疑いで松戸市松戸新田、無職の男(34)と野田市山崎、会社員の男(22)をそれぞれ逮捕したと発表した。3人は千葉や東京、神奈川などの関東各県で自動車盗を繰り返していたグループのメンバーとされ、捜査本部はグループの実態や詳しい犯行状況など全容解明を急ぐ。

 実行犯とされる男(29)は「全く身に覚えがない」と容疑を否認。男(34)は「今は話したくない」と供述し、男(22)は容疑を認めているという。

 男(29)の逮捕容疑は2月22日朝、柏市の保田さん方に隣接する月決め駐車場から保田さんのスバル「インプレッサ」を盗み、乗り込んで走り去ろうとした際、阻もうと前方に立ちはだかった保田さんをはねて殺害した疑い。男(34)ら2人も共謀して保田さんの車を盗んだ疑い。男(29)は別の傷害事件で逮捕されていた。

 現場周辺の防犯カメラに保田さんの車に似た車と、もう1台の車が逃げる様子が映っていたことなどから、捜査本部は自動車窃盗グループによる組織的犯行として捜査していたところ、男(29)らのグループが捜査線上に浮上。別の自動車盗事件で逮捕された男(22)が関与を認める供述を始めた。


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