2014年2月7日 10:36 | 無料公開
独立行政法人国立がん研究センター東病院(柏市)は6日、動画ソフト「GOM Player」をアップデート(更新)したパソコン2台がウイルスに感染したと明らかにした。
同ソフトをめぐっては、更新するとパソコンがウイルスに感染し、外部から遠隔操作される恐れがあったことが既に判明。ウイルスは中央省庁など特定のIPアドレスを持つパソコンだけが感染するよう設定されていたといい、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」で先月、職員用のパソコンが感染した際も、同ソフトの更新直後とみられている。
関係者によると、これまでの調べで遠隔操作するためのプログラムに中国語が使われていたことが新たに分かった。
同病院によると、パソコンは医師2人が普段使用し、いずれも1月3日に同ソフトを更新した。21日に内閣官房情報セキュリティセンターから厚生労働省経由で「ウイルス感染の可能性がある」と連絡があり調べたところ、遠隔操作とみられる方法で、同3~8日に外部の不正サイトに計100回以上アクセスした記録があったという。パソコンには学会発表用のデータなどが含まれていた。