2014年3月7日 15:35 | 無料公開
健康被害の恐れがある指定薬物を含んだハーブを販売目的で貯蔵したなどとして、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は6日までに、薬事法違反などの疑いで柏市のハーブ店店長で韓国籍の男(40)=市川市=と従業員の男(31)=茨城県取手市=を逮捕した。
麻薬取締官に指定薬物の取り締まり権限が与えられた昨年10月の改正薬事法の施行後、麻薬取締部による同法違反容疑での逮捕は全国初。
逮捕容疑は昨年10月、柏市のハーブ店で「α-PVT」など3種類の指定薬物を含んだ違法ハーブを販売目的で貯蔵するなどした疑い。
捜査関係者によると、男らは2012年秋からハーブ店を経営。店頭販売のほかインターネットで全国に販売していた。東京都内や埼玉、千葉などの客には、電話で注文を受けて車で指定先に届けるサービスもしていた。
千葉県が昨年8月に同店で販売されていたハーブを試買。指定薬物が検出されたことから麻取部と千葉県麻薬取締員が同10月に家宅捜索し、700点以上の脱法ドラッグを押収していた。
若者による脱法ドラッグの乱用が社会問題となり、対策強化のため昨年10月に改正薬事法が施行された。麻薬取締官にも指定薬物の取り締まり権限が与えられた。厚労省は麻取部に「指定薬物対策官」を配置するなど捜査態勢を拡充していた。