2014年4月15日 12:19 | 無料公開
長柄町は14日、事務費など約680万円を不正に引き出し着服したとして、総務課の男性主査補(35)を懲戒免職処分にしたと発表した。着服金は住宅や車のローンの支払いに充てていたとされる。同町は被害金が全額弁済されているとして告訴しない方針。同町によると、主査補は事業課産業振興班で預金通帳の管理を任されていた2012年8月~13年10月の間、約30回にわたり現金を勝手に引き出していた。通帳は土地開発事業を行う長柄中部地区実行委員会名義で、口座には事務費などが入金されていた。同課が管理を委託されており、主査補は印鑑を持ち出し、ほぼ全額を着服していた。
4月の異動で後任に引き継ぐ際、通帳がなかったため事情を聴いたところ、主査補は着服を認めて通帳を提出した。「家と車のローンや離婚の慰謝料、養育費や遊興費につかった」と話しているという。
同町は成嶋尚武町長と副町長、教育長を減給10分の1(3月)とし、当時の上司ら3人も監督責任を問い減給処分とした。成嶋町長は「町政に対する信頼を著しく失墜させたことを深くおわびする。信頼回復に向け全力で取り組む」とするコメントを出した。