2014年5月27日 12:00 | 無料公開
災害現場で活動を円滑、確実に行うため、千葉県警は25日、八街市内の解体工事会社「大同産業」の敷地内で、がれきからの救出訓練を行った。同訓練は今年2月に続いて2回目。機動隊員や周辺署員ら約130人と、NPO法人日本救助犬協会の救助犬11頭も参加。救助方法や互いの連携手順を確認した。
訓練は、地震で建物が崩壊して多数ががれきの下敷きになったと想定。機動隊員らは一斉に動きを止めるとかすかな音を聞き分けながら、U字溝に閉じ込められた被災者役を探し当て救助した。また、救助犬が発見した被災者役を、機動隊員と同社の重機が共同作業でがれきを撤去して助け出した。
消防学校への入校経験のある機動隊員が、U字溝内など狭い場所からの救出方法や専用の器具の扱い方を実演。同社の関係者はコンクリート製電柱の破壊や内部の鋼線の切断の仕方を伝授した。
県警警備課は「被災現場そのものの状況で貴重な訓練ができた。今後、部隊間で技術の向上を図るとともに、さまざまな現場を想定した訓練を行い災害に備えたい」と話している。