2022年4月18日 05:00 | 有料記事

千葉市内の中学3年生が修学旅行で行く予定だった鴨川市の鴨川シーワールド

保護者に向け修学旅行の中止を伝える文書(画像は一部加工しています)
遠くの観光地や史跡を訪れ、級友と親交を深めて、一生の思い出をつくる。コロナは、そんなひとときさえ生徒から奪った。千葉市内の中学校で3月上旬に予定されていた修学旅行が前日に中止となっていたことが、双方向型調査企画「ちば特 千葉日報特報部」への情報提供で分かった。新型コロナウイルス感染拡大で2回延期した末の中止。卒業前最後の思い出づくりの場を提供できず、同中学教頭は「何とか行かせてあげたかった」と悔しさをにじませた。(「ちば特」取材班 福田淳太)
◆メールと文書で
「修学旅行中止になったって」。帰宅した娘から告げられ、情報提供者の父親は耳を疑った。前触れもなく、前日になぜ-
同校では、3月上旬、鴨川市を1泊2日で訪れる予定だった。情報提供者の娘は修学旅行に向け、準備を進め、最後の思い出づくりを前に心を躍らせていた。
しかし、出発前日に担任から突然中止が告げられた。保護者には後日詳しい説明をするという。だが、保護者には文書とメールでの説明しかなかった。「きちんとした説明をしてもらい、詳しい理由が知りたかった」。情報提供者は、今なお納得していない様子だった。
◆出発直前に陽性者
突然中止を決めた理由は、何だったのか。千 ・・・
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