成田、羽田の機能強化を 関東知事会、国に支援要望 東京五輪開催に向け

 千葉県など関東10都県の知事が参加する「関東地方知事会議」が24日、東京都内で開かれ、2020年の東京五輪開催に向け成田、羽田両空港の一層の機能強化などの支援を国に要望することを決めた。森田健作知事は「成田と羽田がしっかりと腕を組んで日本の玄関を守ることが大事」と強調。都心と両空港を結ぶ新たな鉄道アクセス「都心直結線」やリニアモーターカー構想など首都圏の国際競争力を強化すべきと訴えた。野田市などで先月発生した竜巻被害では、被災者生活再建支援法の柔軟な適用を求めた。

 森田知事は「成田と羽田は対立するのではなく一層連携していくことが重要。東京五輪までにさらに国際競争力を持たなくてはならない」と述べ、交通アクセスの強化が喫緊の課題と指摘。国家プロジェクトして都心直結線を進めることや、成田と羽田を結ぶリニアモーターカーについて国策としての検討推進を求めた。

 首都圏の高速道路ネットワークの整備促進では「圏央道大栄-横芝間の早期開通と東京湾アクアラインの通行料引き下げの継続が必要」と訴えた。


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