福島産タコ、築地で初取引 名古屋でも、関係者笑顔 

東京・築地市場に並んだ、福島県沖で捕れたミズダコ。都内の仲卸業者(奥)が購入した=2日未明

 福島県沖で捕れたミズダコが東京・築地市場や名古屋市の中央卸売市場に出荷され、2日に取引があった。東京電力福島第1原発事故後、福島産の魚介類が築地や名古屋に出荷されたのは初めて。市場関係者は「福島のタコが戻ってほっとしている」と笑顔を見せた。

 この日、築地で取引されたのは7月30日に同県相馬市沖で水揚げされたミズダコ。通常より2割ほど高い“ご祝儀相場”で仲卸業者が次々と購入した。

 ケースには放射性物質が不検出であることを示す検査証明書が入っており、25キロを購入した仲卸の小野塚通さんは「証明書があるので不安はない。自信を持って販売したい」と話した。


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