東電社員殺害事件、再審開始へ 検察が特別抗告断念 

ゴビンダ・プラサド・マイナリさん(左)と妻のラダさん=6月、カトマンズ(共同)

 東京電力女性社員殺害事件で、強盗殺人罪に問われ無期懲役となったネパール人ゴビンダ・プラサド・マイナリさん(45)の再審開始を再び認めた7月31日の東京高裁決定について、東京高検は2日、最高裁への特別抗告を断念すると発表した。裁判をやり直す再審の開始が確定する。

 特別抗告の要件は、憲法違反や判例違反がある場合に限られており、検察内部では当初から消極論が出ていた。

 再審公判は数カ月後には高裁で始まる見通しで、高検はあらためて有罪を主張する方針。


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