スペイン国債、再び7%台 ECB理事会の決定受け 

 【ロンドン共同】2日の欧州債券市場は、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果を嫌い、財政難に陥っているスペインの国債が売り込まれた。長期金利の指標となる10年債の利回りは「危険水域」とされる7%ラインを再び超え、一時7・2%まで急伸した。

 この日は、同じく財政不安を抱えるイタリアの国債も売られ、10年債利回りは一時6・3%まで上昇した。

 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の会見で、スペインなどの国債買い支え再開の即日実施を表明しなかったことで失望売りが広がった。総裁が買い支え再開の条件として発行国政府の支援要請を挙げたことも売り材料となった。


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