日朝赤十字が9、10日に協議へ 10年ぶり、邦人遺骨収集 

 日本赤十字社は7日、北朝鮮の朝鮮赤十字会との実務者協議を、中国・北京で9、10日の2日間実施すると発表した。終戦前後の混乱で現在の北朝鮮に残留し死亡した日本人の遺骨収集や遺族の墓参り実現に向けた意見調整を行う。

 日赤によると、日朝双方の赤十字が話し合いを持つのは、平壌で日本人行方不明者の安否確認について意見交換した2002年8月以来、ほぼ10年ぶり。手詰まり状態の拉致問題を含む日朝交渉再開に向けた呼び水として期待する見方がある。

 日赤が窓口となり北朝鮮側と話し合うのは、拉致問題や核、ミサイル問題の影響で日朝政府間の対話ルートが事実上閉ざされているため。


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