十和田湖観光汽船が再生法 震災後、客足戻らず 

 十和田湖で遊覧船を運航する十和田湖観光汽船(青森市、松橋泰彰社長)は17日、青森地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。負債額は約5億6千万円。

 1964年設立。2003年ごろから利用客が減少していたが、東日本大震災後、東京電力福島第1原発事故の風評被害などで客足が戻らなかった。同社は今年3月、東電に減収分約4千万円の損害賠償を請求したが、5月に約74万円が支払われただけだった。

 運航は継続するが、本年度は冬期運航を見合わせる予定。十和田湖観光汽船は十和田湖で遊覧船を運航している2社のうち1社。


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