松本大円氏が死去 清水寺の前貫主 

死去した松本大円氏

 清水寺(京都市東山区)の前貫主、松本大円(まつもと・だいえん)氏が18日午後9時37分、老衰のため京都市伏見区の高齢者福祉施設で死去していたことが20日、分かった。90歳。京都府出身。親族で密葬を行い、後日、清水寺による本葬を行う。日時は未定。喪主は長男昭円(しょうえん)氏。

 小学校卒業後、清水寺に入り得度。1944年龍谷大を卒業し、83年、清水寺貫主と北法相宗管長に就任した。日中友好仏教協会理事長として訪中するなど国際交流を進めた。

 84年から京都仏教会理事長も務め、京都市が導入した寺社拝観料に課税する古都保存協力税(古都税)に対し、拝観停止で対抗するなど反対運動を指揮した。


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