2012年8月23日 16:59 | 無料公開

長崎県の中村法道知事(手前右)に国営諫早湾干拓事業の開門調査を求める漁業者=23日午後、長崎県庁
長崎県の中村法道知事は23日、国営諫早湾干拓事業の開門調査を求める県内漁業者10人と県庁で会談した。干拓地の農業被害や防災上の懸念から開門に反対する中村知事が開門派漁業者と会うのは、開門を命じた福岡高裁判決が2010年末に確定してから初めてだが、話し合いは平行線をたどった。
会談で瑞穂漁協(雲仙市)の石田徳春組合長(75)は「漁業資源は壊滅的な状況」と干拓事業の影響の深刻さを訴え、島原漁協(島原市)の中田猶喜さん(62)は「有明海再生には開門しかない」と声を荒らげた。
これに対し中村知事は「すべての原因が干拓にあるのか」と反論。