10年平和賞選考で圧力疑惑 ノルウェー、中国に配慮か

2010年12月、ノーベル平和賞の授賞式で、出席できなかった劉暁波氏の座席(右)を見つめるノーベル賞委員会のヤーグラン委員長。左は劉氏の写真=オスロ市庁舎(AP=共同)

 【ロンドン共同】2010年に中国の民主活動家、劉暁波氏=17年に死去=へのノーベル平和賞授与を決めたノルウェーのノーベル賞委員会による選考過程で、当時ノルウェーの外相だったストーレ現首相が劉氏を対象から外すよう圧力をかけていた疑いが選考責任者の証言で浮上し、物議を醸している。

 中国との関係悪化を懸念して選考に干渉した可能性がある。ノルウェー国営放送などによると、ストーレ氏は劉氏が受賞する可能性について委員会側と話をしたことは認めているが、圧力を加える意図はなかったと訴えている。

 当時の委員長だったヤーグラン氏(ノルウェー元首相)が回顧録を最近発行した。


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