愛知・豊田の山中に「氷の城」 73歳が制作、地域の名所に

昼間(上)と夜間にライトアップされた愛知県豊田市稲武地区の人工の氷瀑。新たな観光名所となっている=8日

 静かな山中に突如現れる「氷の城」―。愛知県豊田市の北東に位置する稲武地区で人工の氷瀑が新たな名所となっている。地域の過疎化に危機感を強めた水道工事店経営松井徹さん(73)が「稲武を覚えてもらえるよう名物を作りたかった」と12年前から制作。今冬は例年より気温が低い日が続き「過去一番の出来になった」と自信をのぞかせている。

 氷瀑は高さ約20メートル、幅約25メートル。夏のうちにやぐらを組み、気温がマイナス2度まで下がった冬の日に最も高いところから一気に水を噴き出す。霧状に出すことがうまくいくこつだという。

 「人口が減って、稲武がいつかなくなるのでは」と不安になった松井さんが、自然にできたつららをヒントに制作を開始。はじめのうちは失敗も多かったが、次第に長く厚い氷の柱を作れるようになった。

 評判は会員制交流サイト(SNS)などを通じて広がり、最近は県内だけでなく、隣県の長野や岐阜からも観光客が訪れるように。ライトアップされる夜間は特に人が多く集まるという。


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