漫画市場、初の7千億円超 電子のシェアは7割上回る

 紙の本と電子書籍を合わせた漫画(単行本と雑誌)の2024年の推定販売金額は、前年比1・5%増の7043億円で初めて7千億円を突破したと、出版科学研究所が25日発表した。5年連続で過去最高を更新。紙の単行本と雑誌の減少が続く中、漫画市場での電子のシェアは7割を超えた。

 同研究所によると、紙は8・8%減の1921億円。大きなヒット作は少なく、書店数の減少も影響して部数は年々減っているという。

 電子は6・0%増の5122億円で19年のほぼ倍に。伸び率は緩やかになっており、同研究所は、電子が浸透し、新規ユーザー数が落ち着いてきたためとみている。


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