シリアで新暫定政府が発足 外相ら残留、少数派起用

29日、シリアの首都ダマスカスで演説するシャラア暫定大統領(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】シリアのシャラア暫定大統領は29日、新たな暫定政府を発足させた。自身に近く、これまでの暫定政府の主要閣僚だったシェイバニ外相とアブカスラ国防相が残留。ロイター通信によると、国内少数派のイスラム教アラウィ派やキリスト教徒も閣僚に起用した。少数派登用で国内融和や穏健な統治をアピールしたい考え。

 シャラア氏に対しては、イスラム主義に基づく厳格な統治を懸念する声が強い。昨年12月のアサド政権崩壊以降、市民生活の困窮や宗教・宗派間の対立が続き、国内の安定が課題となっている。シャラア氏は演説で「政府と国民が一体となり、繁栄した国家を築こう」と訴えた。

 シャラア氏が今月13日に承認した暫定憲法では、正式な政権への移行期間は5年と規定された。旧政権崩壊直後に発足した暫定政府は、シャラア氏が指導者である過激派「シリア解放機構(HTS)」が主導した。新たな暫定政府にもアブカスラ氏らHTS出身者が残り、影響力を維持する形となった。


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