「魔女狩り」で人権侵害 ガーナ、女性数百人追放か

 【ナイロビ共同】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは14日、西アフリカ・ガーナで住民が病気や事故で死亡した際に責任を押し付ける「魔女狩り」が横行し、女性数百人が居住地から追放される人権侵害を受けているとの報告書を公表した。北部を中心に魔術信仰が根強く、アムネスティはガーナ政府に対応を要求している。

 社会的な立場が弱い中高年の独身女性が被害に遭う傾向が強く、殺害された事例もある。ガーナ北部には集落を追われた女性らを収容する複数のキャンプがあるが、食料や医薬品の不足が問題になっている。

 調査に応じた女性の一人は、夫や息子を失った後に夫側の家族から「おまえは魔女だ」と糾弾されたと説明。2019年からキャンプへの避難を余儀なくされており「なぜ告発されたのかまったく分からない。ひどい差別だ」と訴えた。

 アムネスティは「魔術への信仰自体は思想や良心の自由に基づいて保護されるが、その結果としての虐待は許されない」とした。ガーナ政府に迫害を防止する法律の制定や人権教育の充実を求めている。


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