金日成氏、中国に後見託す 死去前「息子を頼む」

北朝鮮の金日成主席(手前右)と言葉を交わすトウ小平氏(同左)(ゲッティ=共同)

 【北京共同】1994年7月に死去した北朝鮮の金日成主席が生前、円滑な体制継承のため、後継者と目していた長男金正日書記(後に総書記)の後見を中国に託していたことが13日までに公開された韓国外交文書で分かった。中国の最高指導者を務めたトウ小平氏に「息子の問題を頼む」と要請。金日成氏の死後、中国側は実際に金正日体制への移行を支持する立場を速やかに表明した。

 金日成氏は、心筋梗塞で倒れて94年7月8日未明に死去したと翌9日に公表された。

 韓国の駐中国公使が同10日に中国外務省の北朝鮮担当者から非公式で聞き取った記録によると、担当者は「金日成氏が過去に訪中した際にトウ氏に頼んだ」と説明。担当者はさらに、父を亡くした幼子の世話を頼む「託孤」という中国語を使い「(頼まれた)トウ氏が存命の限り、中国政府はトウ氏の意思を尊重せざるを得ない」と述べた。

 別の文書によると、中国は金日成氏の死去について、北朝鮮の金永南外相(後に最高人民会議常任委員長)から公表前に知らされていたという。


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