2025年5月29日 11:23 | 無料公開

二所ノ関親方(手前右)からの指導で雲竜型の土俵入りを練習する横綱大の里=29日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋
大相撲の第75代横綱に昇進した大の里(24)=本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋=の新しい綱を作る「綱打ち」が29日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で行われ、綱が完成した。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)の指導により、雲竜型の土俵入りの練習に臨んだ。
真新しい綱を締めた大の里は「ようやく実感が湧いた。小さい頃から見ていた。責任感を持って頑張りたい」と決意を新たにした。土俵入りについては「大きな体を大きく見せ、堂々とやることを意識した」と話した。
30日に東京・明治神宮で新横綱の推挙式と奉納土俵入りが行われ、昇進後初めて公の場で雲竜型を披露する。
綱打ちは二所ノ関一門の力士らによって実施され、綱をより合わせて完成させた。二所ノ関親方は、まな弟子への直接指導に「一つの目標、夢がかなって良かった」と感慨深げに語った。攻守兼備を表す雲竜型は、先輩横綱の豊昇龍も選んでいる。
大の里は夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たし、28日に昇進が決定した。