障害年金の再判定、実質認める 厚労省「処分前の事案」

日本年金機構の障害年金センター=4月、東京都新宿区

 日本年金機構が障害年金の不支給事案のうち一部の判定をひそかにやり直していたとされる問題で、厚生労働省は29日、参院厚労委員会の理事会で「不支給と見込まれた事案について、より丁寧な審査を行った」と説明し、再判定していたことを事実上認めた。

 厚労省は再判定について「不支給の処分を出す前のケースが対象」と説明。共同通信が今年3月、独自調査に基づき、不支給判定が2024年に急増した可能性を報じたことを受け「判定医の審査過程で不支給と見込まれた事案について、より丁寧な審査を行う観点から、(担当部署の)障害年金センターに配置される常勤医師による確認を行った」としている。


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