自民党は３日の政調審議会で、選択的夫婦別姓制度を巡り、氏制度の在り方に関する作業チーム（ＷＴ、逢沢一郎座長）がまとめた「基本的考え方」について報告を受けた。別姓制度導入は盛り込まず、旧姓の単独使用に向けた検討を進めるとした内容に対し、賛否両論が出た。その後の総務会でも議論する。

　党執行部は、選択的夫婦別姓制度を導入する立憲民主党の民法改正案などが審議入りした衆院法務委員会での論議や参院選公約作成に向けた基本方針としたい考え。ただ導入推進派からは、内容に異論が出ている。

　ＷＴが大筋で取りまとめた考え方では、戸籍制度を堅持するとした上で、旧姓の単独使用に向け「検討を進める」と明記。