2025年6月4日 19:09 | 無料公開

香港の中心部を警戒する治安当局者ら=4日(共同)
【香港共同】香港では中国の天安門事件から36年を迎えた4日、かつて大規模な追悼集会が毎年開かれたビクトリア公園や周辺に警察官が多く配置され、民主派の追悼の動きを抑え込んだ。公園では親中派団体が3年連続で大部分を借り切って中国物産展を開催。警察が巡回し、追悼の動きがないかどうかを見張った。
公園では1990年から追悼集会が開かれてきたが、警察は新型コロナウイルス対策を理由に2020年に禁止した。市民らはこの年、自主的に集まったが、21年以降は行われていない。
ビクトリア公園にいた60代の男性は「国安法ができて追悼すらできない。時代が変わった。仕方がない」とあきらめた様子で話した。