2025年6月6日 09:30 | 無料公開
【ワシントン共同】トランプ米大統領は5日、バイデン前大統領が恩赦や大統領令を出した際に側近らが勝手に自動署名装置「オートペン」を使って権力を乱用していたと改めて主張し「誰が使っていたか知っている」と述べた。ホワイトハウスで記者団に語った。
トランプ氏は側近らがバイデン氏の認知機能低下を隠蔽していたとも指摘。オートペンの乱用は「違法で非常に悪質だ」と批判し「大スキャンダルだ」と訴えた。証拠は示さなかった。
トランプ氏は、オートペンの使用をバイデン前政権に対する攻撃材料とみている。4日には、ボンディ司法長官にバイデン氏の側近らへの調査を指示。共和党が多数派を握る下院の委員会も調査に乗り出している。
オートペンは歴代の大統領やトランプ氏も利用。ワシントン・ポスト紙によると、司法省が2005年に大統領は署名を代筆させることができるとの見解を示している。