新人3人の争い 匝瑳市長選スタート

匝瑳市長選立候補者 (上から届け出順)
  太田安規 65 無新
  石田勝一 65 無新
  佐藤悟 61 無新

 任期満了に伴う匝瑳市長選は31日告示され、元市議で印刷業の太田安規氏(65)、元市議の石田勝一氏(65)、元市議会議長で植木業の佐藤悟氏(61)のいずれも無所属新人の3氏が立候補した。争点は人口減が著しい新市の活性化策、子育てや医療環境の充実など。市議会議員補欠選挙も告示され、新人5氏が立候補した。投票は7日に八日市場公民館など市内15カ所で行われ、即日開票される。

 太田陣営は八日市場イの国道沿い空き地で出陣式。千人を超す支援者が詰めかける中、国会議員らが応援のマイクを次々に握った。修道流詩吟の宗家出身でもある太田候補は初めに「われ出陣にうれいなし」と得意ののどを披露。勇退を表明している江波戸市長から後継指名を受けたことなどを説明し、「戦いはこれから。一歩でも前に進めるよう皆さんの力をさらに結集してほしい」と訴えた。

 石田陣営は高の事務所前に約300人を集めた。まず後援会関係者が「皆さんの目線で意見を代弁してくれる人」などと応援演説。石田候補は合併に期待していたが、4年間で「どうも違うと疑問がわいた」。市内をくまなく歩き、市民の声を聞き「執行権を持って前向きな活気のある市をつくりたい気持ちが強くなった」。選挙そのものが改革の第一歩とし「今こそチェンジ」と呼び掛けた。

 佐藤陣営は八日市場ハの事務所前で出陣式。国会議員や市議、多くの農業関係者が来賓として訪れた。支援者を前に佐藤候補は、同志議員からの勧めで出馬を決断したと説明。「身を削って市のために働くため市長給与30%削減を掲げた」。人口減を非常事態と位置付け、積極的な子育て支援、市民病院の健全化の必要性を挙げ、「心のかよった匝瑳市づくりのため私に力を与えてほしい」と訴えた。

 30日現在の有権者数は3万3751人(男1万6510人、女1万7241人)。


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