いまだ“無風状態” 告示まで3カ月切った市原市長選

 統一地方選後に行われる市原市長選の告示まで、きょう1日で3カ月を切ったが、3選出馬を宣言した現職の佐久間隆義市長(64)以外に動きがない。自民党は対抗馬の擁立に自信をみせるが、長引く無風状態に連続無投票を予想する声が出始めている。

 28日の同市議会。会派代表質問で自民党の伊豆倉節夫幹事長(60)は、2期8年の任期を公約に掲げた佐久間市長の過去の選挙公報を示し「市民との約束を破った」と迫った。対する佐久間市長は「公約を破っても、市民にプラスとなる施策を推進することの方が大切。理解してほしい」と訴えた。

 同市長選をめぐっては、一昨年ごろから佐久間市長が3選を目指す-との憶測が流れ、市長自身とともに、自民党の動きも注目されてきた。かつて現職市長を擁し新人の佐久間市長に敗れ、前回市長選では今度は候補擁立を見送り、同市長選初の無投票当選を喫したライバルだからだ。

 自民サイドは常々「連続無投票は、絶対にあり得ない」とし、現在も水面下では候補選定を進めており、「公募もあるので対抗馬は出す」(関係者)と一貫して主張。一向に慌てた様子はない。

 佐久間市長も昨年12月の定例市議会での出馬宣言後、年明けには市内ホテルで「これまでで最大規模」(関係者)の数百人を集めた新春の集いを開催。市内の県議選立候補予定者の事務所開きにこまめに顔を出すなど、既に“戦闘モード”を整える。


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