任期満了に伴う木更津市長選は23日投票が行われ、即日開票される。市長を3期12年務めた水越勇雄氏が引退を表明する中、新人2氏が立候補した今回の市長選。各候補は、JR木更津駅周辺の活性化などそれぞれの政策を訴え、最終盤の支持拡大に奔走する。新たな市政トップの座をかけた7日間の選挙戦に市民の審判が下る。大勢判明は午後10時半ごろの見込み。
立候補しているのは、いずれも無所属の新人で、元建設省建築指導課長の石川哲久氏(66)と元自民党県議の渡辺芳邦氏(49)=自民党・公明党推薦=。
2氏はいずれも水越市政を引き継ぐ考えを示している。それぞれ選挙カーで市内を巡回したり、駅や商店前で演説しながら支持を呼び掛けるほか、推薦をもらっている各種団体の組織票固めに力を入れている。
同市長選の投票率は、2010年の前回で44・59%。過去最低だった06年の39・04%より上がったものの、依然として低迷している。
市選管は、12年12月の衆院選から、選挙期間中に広報無線で期日前投票者数をアナウンスする啓発活動を行っており、今回も毎朝、無線を流して投票を呼び掛けている。
20日までの期日前投票者数は3413人で、前回同期と比べ1266人増えているといい、担当者は「当日の投票がどうなるかは読めないが、50%までいってくれれば」と話している。
投票は23日午前7時~午後8時まで、市内39カ所で行われ、開票は午後9時10分から同市貝渕の市民体育館で始まる。
15日現在の有権者数は10万6849人(男5万3625人、女5万3224人)。
◆木更津市長選立候補者(上から届け出順)
石川哲久(66)無新
まちづくり団体会長国土庁地方都市整備課長、建設省建築指導課長、大阪府建築都市部長。東大工学部卒。中央。
◇公約 (1)中心市街地の再生と田園都市の推進(2)子育て減税、高齢者減税の導入(3)買い物、医者通いミニバスの導入(4)夜間休日診療所の充実(5)15歳までの医療費完全無料化
渡辺芳邦(49)無新 自民・公明推薦
建材販売会社社長、木更津市観光協会会長、木更津魚市場社長県議。日大理工学部卒。長須賀。
◇公約 (1)地域自治区制度の導入(2)金田地区高速バスターミナルのハブ化(3)産業支援センター設置(4)学校給食食材の地元調達率引き上げ(5)タブレット端末を利用したICT授業導入