2014年5月21日 12:30 | 無料公開
バスケットボールリーグ「NBL」は13-14年シーズンに発足。前身の「JBL」からの移項組が占める中、千葉ジェッツはbjリーグから唯一参戦した。
他チームとの対戦は皆無で、ゲームに出られる外国人選手の数もbjリーグと異なるため、戦術の根幹部分で見直しが強いられた。
▽三つのグループ
戦前に大きなハードルがあった上、開幕直後のチーム状況はバラバラだった。
先月、船橋アリーナで行われたジェッツのホーム最終戦の直後、シーズンを振り返る場面でレジー・ゲーリーヘッドコーチ(HC)が打ち明けた。「開幕直後はチーム内に三つのグループがあった。それを一つにする努力が必要だった」
三つとは、「残留3選手」「移籍組日本人5選手」「外国人2選手」だ。チームの連係確認など十分な準備がないままシーズン開幕を迎えた。
▽勝ち負け数を逆転
昨季JBLで4チームによるプレーオフ(PO)に進出した日立サンロッカーズ東京に開幕2連勝すると、リンク栃木も倒して4連勝スタート。瞬間、東カンファレンス1位となった。
ただ、他チームの動きが良くなると、反比例してジェッツは急降下。チームワーストとなる20連敗を記録した。
その後は立て直しほぼ5割ペースの勝率としたが、前半の“借金”が大きすぎ、18勝36敗で終戦。島田慎二社長は「来季は勝ち負けの数を逆転させ、PO進出を目指す」と誓い、ゲーリーHCは「今後につながる土台を作ったシーズン」と来季を見据えた。