2014年5月23日 14:59 | 無料公開
千葉ジェッツは今季、ホームゲーム28試合を行い、1試合の平均入場者数は1438人。NBL12チームのうち4位の数字で、有料チケット販売枚数だと2位にポジションアップする。「お金を出して試合を見よう」というブースター(ファン)の多さは強みだ。
発足から3季目の若いチームで、平均入場者数はbjリークだった1季目1143人、2季目1248人と着実に増やした。
それでも、NBLが掲げる「平均入場者2千人」の達成へは毎試合562人増やす必要があり、簡単ではない。今季2千人を達成したのはリンク栃木ブレックスだけでいかに難しいかが分かるが、不可能ではないことも証明された。
▽チケット収入増やす
今月3日、チームのフロントとファンが、同じテーブルに着いて意見交換する「ブースターミーティング」が開かれた。
テーマは「平均入場者2千人を目指して」。チーム創設者の梶原健氏は「より健全な経営体質へは総売上に占めるチケット収入(現状2割)を増やす必要がある」とさらに多くの入場者を呼び込みたいと告げた。
ファンからは「(プロ野球)千葉ロッテのような『ホーム感』がない」「スター選手がいない」と耳の痛い意見が出る一方、「ファンに対してまじめに対応している」「フロントとの距離が近い」と評価も。
▽「諦めず応援する」
シーズン中、印象的な場面があった。昨年12月に20連敗した試合の直後、ファンから「残念だがチームの調子は上向き。諦めず応援し続ける」という温かい声を直接聞いた。
プロなら勝つのが至上命令だが、ファンに愛されるチームづくりも重要。温かいファンに支えられ、来季は「プレーオフ進出」、そして「優勝」を目指す。=おわり