【うずしお高校浄瑠璃部】(159) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第四章 新人舞台(五十)

 会場のどよめきが、押し寄せる波のように船底の圭介の耳に届いた。主遣いのよっしんまでが「うわっ!」と叫び、弁慶のかしらを支えたまま棒のように硬直した。足 ・・・

【残り 802文字、写真 1 枚】



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