清水伶選 【日報俳壇】

薄氷の子の手に消ゆる光かな 多古 鈴木裕
 【評】非常にデリケートな句である。薄氷(うすらい)を手にした子供。そしてそのあえかなモノの消えゆく一瞬の光を一句に纏める感性は、素晴らしいと思う。

餅草やまだ沈まずに夕陽あり 匝瑳  ・・・

【残り 1006文字】



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