2020年7月12日 05:00 | 有料記事
砂時計
八千代 江野澤陽子
机に向き合った椅子から
出窓の向こうを眺める
くもり空を横切る電線
聞こえるバイク音
空調の音が風に混ざり、
さらに冷たい 時々
部屋がきしむ音がするが、
家人はいない
なぜかほっとする
わたしの中に
砂がたまり始めたのは
いつからだったろう
【残り 1401文字】
砂時計
八千代 江野澤陽子
机に向き合った椅子から
出窓の向こうを眺める
くもり空を横切る電線
聞こえるバイク音
空調の音が風に混ざり、
さらに冷たい 時々
部屋がきしむ音がするが、
家人はいない
なぜかほっとする
わたしの中に
砂がたまり始めたのは
いつからだったろう
【残り 1401文字】