水見壽男選 【日報俳壇】

仏飯の乾きて尖る残暑かな 君津 泉水勝
 【評】句材としては些か古風だが、心づかいのある句の内容である。残暑の折と、ご先祖さまとの対話の様子が窺われて、仏徒の日常の慣習性が見えて来る。田舎育ちの私も、国民学校時代には、この慣習をならい教えられ先祖というよりはお爺さ ・・・

【残り 1186文字】



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