中谷順子選 【日報詩壇】

 五十二輌
    千葉 千嶋 敬昭
ピィーと汽笛が突き刺す
日が出る寸前便所に
小窓から百メートル先に
利根川に架かる鉄橋が黒く
窓から春の寒気とともに
力強い電気機関車の音も

戦後間もない子供時分
親と離れ数か月叔母の家
見えた 放尿開始
機関車に牽引された貨車
東京から新潟方面に向 ・・・

【残り 1390文字】



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