5年ぶり、武者行列勇ましく 大多喜お城まつり 「出陣じゃ!」200人勝ちどき 本多忠勝役は渡辺正行さん

馬上でポーズを決める本多忠勝役の渡辺正行さん
馬上でポーズを決める本多忠勝役の渡辺正行さん
5年ぶりの大多喜お城まつりで足取り軽く進む武者行列=8日、大多喜町
5年ぶりの大多喜お城まつりで足取り軽く進む武者行列=8日、大多喜町

 城下町の面影が残り房総の小江戸と呼ばれる大多喜町で8日、大多喜お城まつりが5年ぶりに開かれた。勇ましい甲冑(かっちゅう)姿などに扮(ふん)した武者行列が城周辺を練り歩いた。

 いまの大多喜城(改修休館中)が博物館としてオープンしたのを記念して1975年に始まった同まつり。近年は台風の接近や新型コロナの影響で中止が続いていた。今回の武者行列は城下町通りを通過するルートを変更し、城のすぐ下にある大多喜高校からメイン会場の町B&G海洋センター野球場に向かう約1キロになった。

 公募で集まった人たちや地元の子どもたち、厚紙で甲冑を手作りする団体のメンバーら約200人が参加。城の前で行われた出陣式で軍奉行役が「皆の者、出陣じゃ!」と呼びかけ、全員で「エイ、エイ、オー」と勝ちどきの声を上げ、鉄砲隊による号砲がとどろき出発した。やり持ちや旗持ち、姫君らが加わって行進する途中でホラ貝が吹き鳴らされ、足取り軽く進んで行った。

 行列の主役、大多喜城主だった本多忠勝役は大多喜高出身のタレント、渡辺正行さん(67)。鹿の角を装飾したかぶとをかぶり、馬上から沿道の見物客に手を振るなどして祭りを盛り上げた。


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