2023年11月19日 15:51 | 無料公開

もみ殻でゆっくり焼き上げた焼き芋を手に取る来場者=19日、香取市

巨大せいろで蒸し上げたふかし芋の配布も盛況だった
サツマイモの名産地、香取市の栗源運動広場(同市岩部)で19日、秋の恒例イベント「栗源のふるさといも祭」が4年ぶりに開かれた。「日本一の焼きいも広場」といわれる80カ所のもみ殻の山でゆっくり焼き上げたサツマイモや、巨大せいろを使ったふかし芋が無料で振る舞われ、来場者は秋の味覚を楽しんだ。
同祭は、合併前の旧栗源町時代から続くイベントで今年で33回目。新型コロナの影響で2019年を最後に中止が続いていた。
焼き芋の無料配布は、栗源地区で収穫した滑らかな食感と甘さが特徴の「シルクスイート」を約2・4トン(約3200人分)用意。ほくほくの焼き芋を求めて朝から長蛇の列ができた。八千代市から家族と訪れた木村咲良さん(11)は「焼き芋が甘くておいしい」と笑顔。妹の百絵さん(10)は「ほくほくしておいしい」と頬張った。
会場では同祭PR大使で、農業や野菜の魅力を伝えるタレント「ヤサイちゃん」がサツマイモ掘り体験会などで来場者に案内して盛り上げた。直径約1・6メートルの大鍋に、クレーン車を使い1・8メートル四方のせいろを重ねて作るベニアズマのふかし芋(約1トン分)の配布や、地元農産物を販売する模擬店も並び、多くの人出でにぎわった。