2014年1月24日 15:38 | 無料公開
松戸市は、市役所本庁舎敷地内に地下水を活用して飲料水を供給する設備を導入した。1時間で約8トンの供給能力があり、同庁舎内で使用する約8割分の水を賄える量という。災害や渇水などで水道水の使用が制限される際にも飲料水を確保することが目的。
設備は本庁舎本館の西側にあり、約100メートル掘削した井戸から地下水をくみ上げ、減菌・ろ過処理をした上で飲料水を供給する。災害時の備えだけでなく、平時にも水道水と地下水を混合して飲料水やトイレの水洗用として利用される。市の試算では本庁舎の水道料金が年間約300万円削減できると見込んでいる。
導入した設備は市の所有ではなく、企業から5年間のリースで借りて設置。メンテナンス料などを含めたリース代は年間約1200万円。リース契約にした主な理由について市財産活用課は「将来的な本庁舎建て替えの計画次第では設備を撤去せざるを得なくなるため」としている。