残土調査を要請へ 埋め立て業者に四街道市 pH基準値超

 四街道市栗山地区の残土埋め立て地で市の基準を超える水素イオン濃度指数(pH)が検出されたとして、市が埋め立て業者(千葉市花見川区)に対して土壌のボーリング調査を要請する方針を固めたことが市への取材で分かった。

 市環境政策課によると、同地区の埋め立て地は、約2万3千平方メートルの元農地で、2012年9月に計画を許可。昨年9月までの間、約19万8千立方メートルの建設現場の残土が埋め立てられた。市が昨年10月、埋め立て地の土質調査を実施した結果、市の基準(pH9以下)を超えるアルカリ性(pH9・8~10・0)を示したという。

 市は昨年12月から今年1月にかけて、原因究明と改善対策を業者に要請。生活排水が流れ込んだ影響によるものとする業者の見解について「周辺に民家が少なく、生活排水が流れたとは考えにくい」と判断。地中に穴を掘って汚染物質を分析するボーリング調査の実施を業者に求める意向を決めた。


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