2014年3月2日 11:09 | 無料公開
災害時に命を守るために必要な「自助」や「共助」の精神を生徒に身に付けてもらおうと、八街市の千葉黎明高校(西村清理事長、生徒861人)で、校舎内で寝泊まりを体験する「宿泊防災訓練」が2日間にわたり実施された。
首都直下型地震などの災害が起きた際に的確な行動や指示ができるようリーダー研修も兼ねた訓練で、今年で2回目。同校の生徒会役員や部活動の部長、教職員、佐倉署員ら約50人が参加した。
同校が備蓄している保存食を味わう炊き出し訓練を行った他、災害時の物資不足を想定して、段ボールとビニール袋で組み立てる簡易トイレの作製作業に取り組んだ。
毛布とほうきを使った簡易担架の組み立て・搬送訓練では、署員から「負傷者を落とさないよう気をつけて」とアドバイスを受けながら、生徒が実際に担架の搬送を体験した。
また、東日本大震災後に被災地を訪れた署員が防災講話を実施。生徒たちはメモを取りながら熱心に耳を傾けていた。
サッカー部の部長で、同校2年の吉川直樹君(16)は「心肺蘇生法などの応急処置が、実演で学べたことは大変良かった。災害が起きた際には、学んだ経験を生かしたい」と強調した。