清水伶選 【日報俳壇】

自販機の孤独を照らす梅雨の月 香取 鈴木裕
 【評】孤独という感覚は、人間独自のものと思うが、掲句はポツンと灯された自販機を梅雨の月が照らしている。現代社会には、無くてはならぬ自販機の存在を、孤独という視点で捉えたところに硬質の抒情がある。照らし ・・・

【残り 1101文字】



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