寝坊で出動遅れ 仮眠中、指令気付かず 民家焼け2人死傷 四街道の消防司令

 今年9月に四街道市内で民家が焼け男女2人が死傷した火災で、仮眠中に出動指令を受けた同市消防署の50代の男性消防司令が、寝坊して出動が遅れるミスがあったことが13日、市消防本部への取材で分かった。同市消防本部は出動の遅れが消火活動などに影響が出たことは認めたが、死傷者が出たこととの因果関係はないとしている。

 市消防本部によると、9月20日午前3時20分ごろに同市めいわ4の民家で火が出ているとの119番通報があった。同署など市内3署の消防車や救急車など計8台に出動指令が出されたが、仮眠中の男性消防司令が指令に気付かずに寝坊。男性消防司令が乗り込む化学消防車のほか、車庫が狭いため他の車両3台にも影響し、出動に最大4分の遅れが出たという。

 同火災では、世帯主の無職男性(78)が死亡し、妻(71)がのどにやけどを負った。通報から約15分後に、出動が遅れた車両のうちの1台が最初に現場に到着したが、すでに民家2階部分から炎が大きく立ち上っており、市消防本部は「救出できない状況にあった」と分析した。


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